OptiFDTD Version 14.0
本バージョンより、従来のProfile DesignerをOptiFDTD Designerに統合したほか、Lorentz−Drude材料モデルの算出機能およびSパラメータの計算機能が追加されました。
リリース日:2018年2月統合されたOptiFDTD Designer
従来のProfile DesignerをOptiFDTD Designerに統合しました。ユーザは、Profile Designerを開くことなく、OptiFDTD Designerで材料及びプロファイルの新規追加・編集・削除などの作業が行えるようになりました。
Lorentz-Drude材料モデルの算出機能
精確なLorentz-Drude材料モデルは、精度の高い分散シミュレーションには欠かせない材料モデルです。OptiFDTDでは、100個ほどのLorentz-Drude材料モデルをMaterial Libraryに用意してありますが、お客様の応用分野の多様さにつれ、新規材料への対応が日々に要求されてきましたので、この機能によって対応可能になりました。
Lorentz-Drude材料モデルの算出機能は、ユーザが複素屈折率の分散データを読み込み、最適なLorentz-Drude材料モデルの係数を算出します。
Sパラメータの計算機能
大規模な光集積回路の解析では、各々の光素子をSパラメータで表現し、全体を電気集積回路と同様にSPICE解析を行う流れになっております。
OptiFDTDで算出された光Sパラメータのデータは、弊社姉妹製品のOptiSPICEに取り込むことにより、Photonic IC解析をより正確に行えます。
フルベクトル有限要素法モードソルバー
有限要素法モードソルバーが従来のモードソルバーより、高精度なモードを得られます。
新しいファーフィールド計算法
OptiToolsのFar-Field計算ツールに、Surface Equivalence Theoremに基づいた新しい計算法が追加されました。
動画の録画機能を強化
観測面における録画機能の色スケールは、今まで自動調節になっていました。電磁場の振幅が変動するにつれ、画面全体の色が刻々と変化してしまいます。
今回のリリースでは、表示される電磁場の振幅を予め設定(固定)できるようになりました。色のちらつき問題が解消されました。
ビーム幅の計算機能を追加
X/Y Cutの分布曲線に計算(Measure)機能が追加されました。
FWHMやビーム幅を容易に計算できます。