開発元 Optiwave社

OptiSPICE Version 5.0

OptiSPICE 5.0 では、超高速動作(>10GB/s)するヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)モデルが追加されました。これによって、高速レーザー変調の駆動電流やフォトダイオード・アンプ回路の設計が可能となりました。

その他、物理的な数理モデルに基いたスパイラル・インダクタ・モデルとWaveguide Crossing素子が追加されました。

主要な新機能につきましては下のリストをご覧ください。

リリース日:2014年9月

新しいHBTモデル

従来のGummel-PoonのBJTモデルに二つの新しい種類のHBTモデルが追加されました。

HBTは、最高500GHz以上で動作する超高速トランジスタです。高速光通信モジュールに用いられています。今回のリリースは、Si/SiGe系半導体HBTの Mextram 504 model と V-X族化合物半導体HBTの Agilrent HBT model が搭載されました。

下図は、Mextramの静特性(Ic対Vce)を示す一例です。

下図は、Mextramのエミッタ共通回路方式の一例です。

新しいスパイラル・インダクタ・モデル

スパイラル・インダクタ・モデルは、集中定数回路に基いてシミュレーションを行います。その中のインダクタンス(下図の中のLs)は、Modified Wheeler/Current Sheet/Monomialの三つの計算式から選択しで計算されます。

今回のスパイラル・インダクタ・モデルは、正方形、六角形、八角形および円形の平面インダクタに対応できます。適応する基板(Substrate)は、シリコンやV-X族半導体となります。

下図は、スパイラル・インダクタの集中定数回路モデルです。

新しいWaveguide Crossing素子

Waveguide Crossing素子は、2つの導波路が交差した場合の解析に使われます。オンチップ光配線や光スイッチのような光集積回路の解析に役に立ちます。

下図は、Waveguide Crossing素子を利用した簡単な回路図です。

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