開発元 Optiwave社

OptiSystem Version 14.1

OptiSystem 14.1 は、いくつかの新しいコンポーネントを追加したほか、数多くのコンポーネントに機能強化しました。

下記の新機能リストをご覧ください。

リリース日:2016年6月

FEC Encoder/Decoder が追加

前方誤り訂正(Forward Error Correction、FEC)転送方式は、リアルタイム性を重視した通信システムによく使われております。

今回、新たに追加された FEC Encoder/Decoder は、ブロック符号の一種、リード・ソロモン符号(Reed-Solomon Coding)を利用しております。

下図は、FEC Encoder/Decoderが有り・無いの簡単な例です。

Subsystems ライブラリが追加

Subsystemは、その中のコンポーネント及び接続構造を確認・修正できます。複合コンポーネントより優れております。

今回は7個のSubsystemが追加されております。今後、さまざまなSubsystemが追加される予定です。


Set BER が追加

Set BER は、信号シーケンスにBERを事前に設定したい場合、非常に便利なツールです。

Add Noise to Sampled Signal が追加

Add Noise to Sampled Signal は、Sampled (time-domain) noise を Sampled (time-domain) signal に合成します。

Analog to Digital(ADC)/Digital to Analog(DAC) の機能強化

Analog to Digital/Digital to Analog の機能が大幅に強化されました。

クリッピング機能が追加され、信号の上限・下限のクリップ値(閾値)を設定できます。また、内部クロックの時間的な揺らぎを表すためのガウシアン・ランダム・ジッター機能が追加されました。

ADC・DACの性能を決定する重要な指標、微分非直線性誤差(Differential Nonlinearity (DNL))が追加されました。DNLは、ガウシアン・ランダム、一様ランダム、あるいはユーザーファイルにて定義できます。

LED/ Spatial LED の機能強化

波長域のノイズ・ビンを設定できるようになりました。そして、波長域におけるSampling Rateは、信号とノイズではそれぞれ独立して定義できます。

OFDM Demodulation/OFDM Demodulation Dual Polarization の機能強化

今回の機能強化で、下記のようなすべての変調方式に対応できるようになりました。

BPSK, QPSK, 8PSK, 16PSK, 4QAM, 8QAM (new), 16QAM, 32QAM (new), 64QAM, 128QAM (new), and 256QAM (new).

QAM変調方式の信号空間ダイヤグラムには、従来の正方形のほかに、星型と円形が追加されました。

Electrical Jitter の機能強化

ジッターの幅を設定できるようになりました。また、Sampled Signal に対する補間オプションも追加されました。

Electrical Equalizer の機能強化

多値強度変調(PAM-N)信号に対応できるようになりました。そのほか、ブラインド適応等価法(Blind Adaptive Equalization)が追加されました。

Raman Amplifier の機能強化

従来では、一つだけのRaman Gain Efficiency profiles の設定しかできませんでしたが、今回のリリースで複数の Raman Gain Efficiency profiles (associated pump reference wavelength)の設定が可能になりました。

Bidirectional Optical Fiber の機能強化

複数の Raman Gain Efficiency profiles (associated pump reference wavelength)の設定が可能になりました。

誘導ラマン散乱(SRS)モデルは、ベクトル伝搬にも対応できるようになりました。従来は、スカラー伝搬のみでした。

新たな2D/3Dグラフが追加されました。SRSによるゲインと自然放射増幅光(ASE)によるノイズを表示します。

FSO Channel の機能強化

シンチレーション・モデルには、従来のGamma-Gammaモデルのほかに、Log-Normalモデルが追加されました。

Project Layout 画面の表示機能強化

グローバル・パラメータの一部をレイアウト画面のトップに表示できるようになりました。

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